コロナ禍で我々は、大学に通えない状況で学生が手作業を伴う実験、実習科目の運営が困難となる状況を体験した。現在はかなり好転してはいるものの、再びパンデミックの状況が発生する可能性も十分考えられる。そのような状況でもxRによるシミュレーション教材を使えば、ある程度現実の実験、実習作業に近い形で体験学習が可能となる。この研究で我々はそのようなシミュレーション教材を制作する手法を構築し、なおかつそれを先輩学生が後輩学生を指導する形で継承していくプロジェクト活動を提案、実践した。その結果2年間で10個の教材が制作され、プロジェクトを持続可能にする「スキルの継承」のスタイルを確立することができた。
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