研究課題/領域番号 |
21K02787
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
小貫 睦巳 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (80708892)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 圧センサー / 指圧技能習得 / 圧面積測定 |
研究実績の概要 |
研究の目的は指圧手技の力覚応答性をより客観化し精度を上げるために、圧の一点計測でなく、圧面積の経時的変化を測定して実際の指圧手技を客観的に計れるかどうかを検証することである。対象・方法は住友理工社製の体圧分布測定機器「SRソフトビジョン」を基に作製した指圧シミュレータによって指圧手技を施行した動画データを活用し、ディテクト社製の画像計測マクロ処理ソフト「DIPP Macro2」を使用して圧面積の経時的変化を計測した。指圧師の有資格者1名と、理学療法学生5名に協力してもらい、両側同時圧し5回(1回に付き10秒間確保)を施行し動画記録を行い、これを上記ソフトで解析した。取得したデータは①左右の母指圧の各施行の面積の合計及び平均値、②左右の母指圧の各施行の最大面積値とした。データはサンプリングレート8回/秒で取得しテキストデータに書き出してこちらも新しく作成した解析ソフト(tuboCalc)で確認した。結果は被験者の属性は指圧師は男性・62歳・利き腕は右・臨床経験39年であり、学生は全員男性・年齢22±0.7歳・利き腕は右4,左1だった。圧面積を数値化・視覚化してそれが有資格者と初心者で明確に区別が可能かどうかを主眼にデータ取得の方法を含めて検討したが、数回に及ぶ試行錯誤やデータ取得手順の改良により、5回の施行の圧面積の最大値の左右の比較については、有資格者と初心者の結果に視覚的な区別が付くレベルの結果が得られるようになった。今まで行ってきた左右の一点の圧の協調だけでなく面積の変化としてみた場合、左右の圧の大きさや形が変わること、また回数毎にこれらに差が出る点など、今までの一点圧のみではわからなかったことが明らかになった。この結果を得るために必要なポイントは、①5回の施行を行う前に、しっかりとした練習を行わせることと、②模範となる試技を見せることであるという結論に至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による被験者集めに難渋したために当初の予定よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は指圧シミュレータの改良を施し、①5回の施行を行う前にしっかりとした練習を行わせることと、②模範となる試技を見せることを安定して行えるよう準備を整えて、さらに被験者を増やして圧面積測定の実用性を探っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により被験者を多く集められなかったために残額が多く生じてしまった。次年度は被験者数をより多く予定しており、必要な消耗品等で相殺される予定である。
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