研究課題/領域番号 |
21K02789
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
石原 慎 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40329735)
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研究分担者 |
中島 陽一 藤田医科大学, 医学部, 講師 (00367715)
近藤 康人 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30301641)
森 雄司 藤田医科大学, 医学部, 助教 (40711867)
岡本 陽 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60436996)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 食物アレルギー / 講習プログラム / アナフィラキシー / 学校 / 指導者養成 |
研究実績の概要 |
学校等における食物アレルギー緊急時対制構築において、現職教育の効果を最大限に引き出すためには、関係者が指導者となり繰り返し訓練を行うこと、その学校の構造、構成あっ た体制構築が重要であると考える。そのため、現場で活躍する養護教諭等を想定した緊急時対応講習の指導者育成プログラムの開発を主目的とする。さらに、指導者が現職教育を行うために必要な支援ツールの開発を目的としている。 令和3年度は、月1回の会議を開催し、前半に動画シナリオの作成、スライドの作成を開始し、動画撮影を行った。動画撮影の内容は、各学校の状況に合わせて指導が可能なように作成した。アレルギーが発症した場合の対応は、人を集めることが最初であるが、教室でのインターフォン設置の有無により対応が異なる。そのため、教室にインターフォンがある場合とインターフォンがない場合の対応動画を作成した。それに加え、教室外で生じた運動誘発アナフィラキシー対応の動画を作成した。また、前半より指導者養成講習会受講に必要な資格の検討を行った。その結果、資格としては、①養護教諭で経験3年以上または教員経験5年以上、②食物アレルギーの基礎知識がある、③学校でのアレルギー症状の対応経験があることとなった。対応講習開催に必要なな能力は、The International Board of Standard Training, Performance and Instruction (ibstpi)のInstructor Competenciesより、この講習会の指導者に適応したものを抽出した。これらを基に養成ガイドラインの作成、マニュアルの作成を行った。分担研究者は、アレルギー関連学会に参加し、最新の知見の収集に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和3年度の研究工程である、指導者養成ガイドライン、マニュアル作成および動画制作を行い、順調に進んでいる。ただし、学会発表の機会を設けることが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
。令和4年度は撮影した動画の編集を行い、ガイドライン、マニュアルの則って6名の指導者養成講習会を3回行い、ガイドライン、マニュアルの修正を行う。修正されたガイドライン、マニュアルの則って、18名の指導者養成講習会を3回行う。これにより 、再度ガイドライン、マニュアルの修正を行う。令和5年度はガイドライン、マニュアルに則って養成された指導者による、モデル校での講習会を6ケ所程度実施し評価・検証を行う。 社会への発信として、令和4年度後半~令和5年度にかけて学会での発表を行う。また、最終年の令和5年度には論文投稿や成果をインターネットで公開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は学会がWeb開催となったため、旅費・宿泊費の支出が不要となり次年度使用となった。次年度は、対面での学会開催になると考えられ、それに使用する。
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