研究課題/領域番号 |
21K02798
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
森 真幸 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (90528267)
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研究分担者 |
森本 一彦 高野山大学, 文学部, 教授 (20536578)
藤吉 圭二 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (70309532)
土居 夏樹 高野山大学, 文学部, 教授 (80388909)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 感性BMI / 梵字 / 教育コンテンツ / スマートフォン / 脳情報 / fNIRS / 観光アプリ |
研究実績の概要 |
本研究プロジェクトでは、 脳からの情報を指令として義手やコンピュータを制御する技術であるBMI (Brain-Machine Interface) を応用し、人の感性情報を機械に作用させる感性BMIを提案し、スマートデバイスのアプリへの適用を目指している。2022年度は感性BMIにおける脳情報以外の生体データの使用について検討を行った。fNIRS装置に加えて、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを使用し、取得できる心拍変動、歩数、姿勢、視線移動などから、被験者がアプリをどのような状況で使用しているか判断できると考えた。これらの情報により、脳から得られた情報から感性を導き出す際の補助が可能であると考えられる。 感性情報を教育に応用する事例として梵字の学習システムの開発を行っている。2022年度は学習対象とする梵字を干支の護り本尊に絞った教育コンテンツとしての検討を行った。干支の護り本尊ならば、読み取る梵字(種類・フォント)を一定数に固定できるため、アプリによる梵字の検知が容易である。また、干支関連に限定することで、梵字に精通していない被験者においても興味を持たせることが可能であると考えられる。さらに、高野山内の寺院や売店等において包み紙や缶バッチなどのグッズにこれらの梵字を探すことが可能であり、アプリを通して尊像・解説が見られるといったツールとしての側面を見出すことができると考えた。現在は護り本尊の解説文の作成を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、往来が難しく現地での実験や調査が難しい状況が続いている。特にfNIRS装置など接触デバイスを用いた実験がほぼできていない状況である。以上のことから現在まではアプリ開発や教育学習用のデータ作成および検討に注力して研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により実験等の活動の活性化を図りたい。引き続きTV会議システムを使用して研究者間の連絡と報告は密に進めていくが、同時に現地での研究会や多数の被験者による実験を再開していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、研究者の往来に必要や旅費や被験者を募っての実験への人件費・謝金が使用できなかったため。今後は新型コロナウイルス感染症5類感染症移行に伴い、実験計画を見直し、引き続き感染症対策を継続しつつ多数の被験者によるアプリの使用実験を進めていく予定である。
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