研究課題/領域番号 |
21K02805
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
加藤 利康 日本工業大学, 先進工学部, 准教授 (20826698)
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研究分担者 |
神林 靖 山陽小野田市立山口東京理科大学, 工学部, 教授 (40269527)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | タンジブル教材 / QRコード / タブレット / プログラミング教育 / 授業支援システム / 対面授業 |
研究実績の概要 |
今年度は,昨年度に開発した教材を実際の授業現場で検証した.県立の高等学校において,授業内容に即して2つの授業で教師と生徒19名に学習してもらった.本教材を授業で活用するにあたり,担当の教師が自ら自分の授業内容に組み込んで,非常に快く検証することができた.検証結果としては,生徒には良好で19名全員が楽しくプログラミングを学べたと回答した.また,普段からテキストベースのプログラミングをしている学生にも,観点として楽しさがあるといった回答を得ることができた. 教師にも良好で,生徒がいつもより自ら試行錯誤してくれる様子を感じたとのことでした.教師に提供する分析内容も,誰がつまづいていて,クラス全体でどのような進捗が確認できるのは非常に助かると高評価だった.しかしながら,学習の難易度を示す分析については,低評価だった.その理由は,限られた授業時間内では,進捗が遅れている学生を優先して指導する必要があるため,指導が不足している可能性のある学習項目を伝えても,それをさらに展開する余裕がないとの意見があった.今後は,指導ポイントに考慮しながら調整していきたい. 今回の検証結果について,国際会議12th International Conference on Information and Education TechnologyとFifth International Conference on Human Systems Engineering and Design,および電子情報通信学会の教育工学研究会で成果を発表した.さらにこれらの結果をまとめてジャーナル論文に投稿予定である.
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