本プロジェクトは、1)デジタルディバイドに代表されるユーザ自身に起因する問題を解消するための研究、2)ユーザ視点に立脚し、なぜインシデントがおこるのか・おこらないのかを実感させる研究、の2つに大きく分類される。前者の研究は、単に知識をつけるのではなく、自身で情報を収集・整理・分析し、多角的な視点から思考して結論を導くという、情報リテラシーを本質から高めるという点が、一般的な学習ツールと一線を画しており価値がある。後者の研究も、倫理学や心理学といった学問からの知見、実例に基づく知見を踏まえ、ユーザがインシデントを起こすまでの過程やその対策を一から体験できるようになっている点に価値があるといえる。
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