研究課題/領域番号 |
21K02856
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
寺嶋 浩介 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (30367932)
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研究分担者 |
今野 貴之 明星大学, 教育学部, 准教授 (70632602)
倉田 伸 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80713205)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 教員研修 / ICT / ジョブエイド / 教師教育 / インストラクショナルデザイン / 教育の情報化 |
研究実績の概要 |
学校教育ICT推進リーダー教師が,自校などで校内研修をすすめる際に,教育の情報化に関する校内研修を設計することができることをねらいとしたオンラインジョブエイド(職務を遂行する際に参照できる情報源)を開発することを目的とした。 その前に,オンライン化する前のペーパーベース版のジョブエイドをまず作成し,改善をしたものについて,日本教育工学会において発表した。開発したジョブエイドは,校内研修を組みたてた上で実施するための研修プランニングシートとそのシートを作成するためのプランナー,および研修実施中に手元において振り返るためのサイドキックから構成をした。それぞれの内容においては,理論を学びながら自身で解決をするというものにはなっておらず,具体事例を提供した上で考えさせるようにした。できたものに振り返りを促すことで理論にあわせた方向に誘導するように開発をした。 開発をしたジョブエイドについて,Web上で取り組むことができるように,Webベース版を開発した。Webベース版では,利用者は問いかけに合わせて入力をし,その内容を確認しながら完成させることができる。また,入力したものを印刷できるようにもした。開発をしたものについて,試行的に3名を対象とした実験を行い評価をした。その結果に基づき,改善点を検討した。 具体的に改善が検討された点としては,文言の修正や統一以外に,事例の表示についてより豊かにする,意義の説明を明確にするなどがあげられた。これらの修正については,ペーパーベース版にも影響するものがあることから,まずWebベース版を修正し,その後ペーパーベース版にさかのぼり修正をすることにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りジョブエイドの基本構想について発表をすることができた。また,ジョブエイドのパイロット版について,構築し,試行的な評価を行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度開発をしたシステムに関して,改善の過程において,利用者を支援するためのコンテンツがやや不足していることが確認された。そのため,当初予定をしていた評価について,さらに段階を区分し,進めることにした。次年度においてはさらに利用対象者を拡大し,情報を蓄積するための評価実験を行い,システムをさらに補強する。加えて,より本格的な評価実験を実施することを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度までの評価と改善を通してウェブベース版を開発した結果について,関連学会において発表をするため,旅費が必要である。加えて,実験を継続させるための謝金が必要となる。また,ウェブベース版の改善を行うため,ICT機器が必要である。
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