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2021 年度 実施状況報告書

地域における防災学習を支援する学習プラットフォームの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K02868
研究機関東京工業大学

研究代表者

畠山 久  東京工業大学, 教育革新センター, 准教授 (20725882)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード防災教育 / 地域学習 / わがこと意識 / ゲーミフィケーション / 教育実践
研究実績の概要

先行研究や事例を調査する中で,「謎解き」にコンセプトが近いものは脱出ゲームとして多く研究されていることが明らかとなった.脱出ゲームは教育の場面に限らず,観光や地域振興などさまざまな場面・題材で取り入れられている.このうち,学習を目的とした取り組みにおいて,学習者に何を気づかせ・考えさせているかを整理し,地域における防災学習に応用した際に学ばせることができる項目を検討した.これを踏まえ,コンセプトについて国際会議で発表した.
並行して,学習プラットフォームの核をなす学習支援システムについて,システムの設計を進め,プロトタイプの開発に着手した.本年度は,屋外で利用するためスマートフォンでの利用を想定し,位置に連動し学習課題や解答を提示する機能を開発した.
今回のプラットフォームを用いた学習活動は,小中学生を対象とし,学校のカリキュラム外での実施を想定している.このため,2022年度の実践に向けて,地元小学校のPTAと複数回の打ち合わせを行い,PTAとの共催イベントとして実施する方向で調整を進めている.また,地元小学校の校長および担当教員とも意見交換を実施した.小学校における地域学習では,防災を含む安全教育に加え,地域農業や生活・環境問題といったテーマが地域と連携し取り組む課題として挙げられており,これらの打ち合わせ・意見交換の中で本研究における学習プラットフォームをこれらの題材における学習にも応用できる可能性があるとのコメントをいただいた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の所属研究機関が変更となったことで部局運営にかかる業務が増え,年度当初に予定していたエフォートに沿った研究時間が確保できなかった.このため,開発を中心に進捗がやや遅れている.
一方で,実践に向けた地域・コミュニティとの調整は順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

プロトタイプの開発を急ぐと共に,今年度後半に現在調整している地域での実践を実施できるよう学習コンテンツの開発を進める.
また,人を対象とした研究となるため,所属研究期間における倫理規定に従うと共に倫理審査等のプロセスを踏まえ,実践に向けた準備を進める予定である.

次年度使用額が生じた理由

システム開発やコンテンツ開発の遅れに加え,半導体不足に伴い機器調達に係る期間が延びたこともあり,初年度に調達を予定していた機器の調達時期を次年度以降に後ろ倒しとした.開発に必要となる機器は次年度の早い段階で調達し,コンテンツの開発を進める予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A Proposal to Use Walk Rally Learning with Mystery Solving to Foster Attachment to Place and Understanding of Regional Characteristics2021

    • 著者名/発表者名
      Hisashi HATAKEYAMA & Masao MUROTA
    • 学会等名
      29th International Conference on Computers in Education
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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