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2023 年度 研究成果報告書

思考過程の可視化による物理の多様表現の困難と克服-CBTでの新たな表現を踏まえて

研究課題

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研究課題/領域番号 21K02890
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関東京理科大学

研究代表者

興治 文子  東京理科大学, 教育支援機構, 教授 (60409050)

研究分担者 小林 昭三  新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (10018822)
右近 修治  東京都市大学, 共通教育部, 教授 (60735629)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード物理学 / 多様表現 / 表現の一貫性 / 視線追尾 / 思考過程 / 反駁文
研究成果の概要

物理学を深く理解するためには、物理現象を文章、図、式、グラフなど多様な表現で理解する必要があり、表現間の変換も求められる。初学者と熟達者では、問題文やグラフの読み方が異なり、熟達者は重要な箇所のみ重点的に見ていることが明らかとなった。初学者については、ある物理概念が多様な表現で提示された場合、自身が持つ概念を一貫して表現することに困難を感じていることも明らかにした。初学者が理解を深める上で、思考スタイルが関係するという仮説を基に研究を継続している。また文章表現による理解の差異については、反駁文で提示された場合、読む時間が早く、理解も深まること、反駁を含む段落での読み方が早いことも明らかとした。

自由記述の分野

物理教育

研究成果の学術的意義や社会的意義

GIGAスクール構想やCOVID-19により学習環境が大きく変わり、1人1台のタブレットを用いた教育が一般的になってきた。紙媒体の情報から、動的な表現も含む4次元での表現方法も一般的になりつつある。本研究では、物理概念の多様な表現に焦点をあて、学習者の視線の動きやインタビュー調査を基に、理解や困難を明らかにしたものである。問題文、グラフ、シミュレーション教材など、同じものを見ていても熟達者は重要な箇所をしっかり見ているのに対して、初学者は重要な箇所が分からないことが明らかとなった。学習者の問題解法時の思考スタイルを明らかにすることは、今後の物理教授法の改善に示唆を与えるものと期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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