研究課題/領域番号 |
21K02894
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研究機関 | 国際高等専門学校 |
研究代表者 |
今澤 明男 国際高等専門学校, 国際理工学科, 客員教授 (20148141)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 気象データ / 飲食データ / 相関分析 / 時系列分析 / データ分析教材 |
研究実績の概要 |
前年度は国内各観測地点の気温データ(毎時の気温、毎日の平均気温、毎月の平均気温、毎年の平均気温)および各観測地点の位置データ(緯度、経度、標高)に関して、データに内在するパターンの抽出を行ったが、当年度はこれに降水量データ(毎時間の降水量、毎日の降水量、毎月の降水量、毎年の降水量)を加えたパターン抽出を行った。また、前年度は一時点のデータ、すなわちトランザクションデータの分析が主であったが、気象データが元来時系列データであることを踏まえ、時系列分析の学習への適用について検討した。具体的には、気温データならびに降水量データを対象に自己回帰移動平均モデルを用いて実際の分析を行い、時系列分析のやり方とともに根本にある概念を理解するための教材について目途をつけた。特に、時系列分析適用の妥当性ならびに前処理について、視覚および統計量の両面からどのような学習が可能か検討を行った。ただし、予定していた気象データと飲食データの関係についての教材の検討は完了しなかった。 一方、気象データベースと解析用ソフトウェアとの間をシームレスにつなぐために、簡単な操作でデータベースから解析対象とするデータを抜き出して解析用ソフトウェアでの分析に適した形式に整えるパーソナルコンピュータ用アプリの設計を行い、プロトタイプを実装した。具体的には、データの種類(気温、降水量など)と観測間隔(毎時、毎日、毎月、毎年)と期間(開始時点と終了時点)と観測地点をマウス操作で指定すると、対応したデータのファイルが解析ソフトでの解析に適した形式で作成されるパーソナルコンピュータ用アプリである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究当初、気象データをトランザクションデータとしてとらえて分析することだけを考えていたが、気象データの特性を活かして時系列データとして分析することも主要学習内容に加えることにした。そのため、当年度は気象データの時系列分析の検討について時間を割いた。その影響もあり、飲食と気象との関連についての分析が完了できなかった。その一方で、気象データベースと解析用ソフトウェアとの間をシームレスにつなぐパーソナルコンピュータ用アプリについては、プロトタイプの設計が予定より早くでき、実装もできた。したがって、全体として進捗はやや遅れているレベルと考える。
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今後の研究の推進方策 |
気象と飲食との関係についてのデータに基づいた検討は引き続き行い完了させる。また、気象データベースと解析用ソフトウェアとの間をシームレスにつなぐパーソナルコンピュータ用アプリのプロトタイプの実装が終わったので、これについて検討を行い、結果を最終設計に活かし、最終の実装を行う。その一方で、教材の構成について詰めを行い、教材を作り上げる。さらに、これらの成果について研究発表を行い、外部からのフィードバックを得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
気象データベースと解析用ソフトウェアとの間をシームレスにつなぐパーソナルコンピュータ用アプリの設計が、当年度後半に予定より早く終わった。そこで、これをプロトタイプとして実装し、動作を検討したうえでブラッシュアップしたアプリに改良するという二段階の開発を行うことにした。しかしながら、当年度の予算の残額だけではプロトタイプ実装費用を賄えないため、当年度予算の残額を繰り越して次年度予算と合わせ、これを実現することにした。
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