研究課題/領域番号 |
21K02900
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岩城 奈巳 名古屋大学, 国際機構, 教授 (50436987)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | STEM / 理工系学生 / 海外インターンシップ |
研究実績の概要 |
本研究はこれまで学術・専門知識の習得を重要視してきた理工系教育に、語学、異文 化への適応・対応スキル等を習得する国際教育分野のカリキュラムを加えることで、日本の 理工系学生に特化した国際競争力向上に寄与する教育モデルの構築を目指す。具体的に、 1. 世界規模で活躍する理工系人材育成プログラムの開発・実施を可能にする要因は何か、そして 2. プログラム開発・実施は理工系学生にどのような教育効果を与えるか、の2点について研究を進めている。また、既存のSTEM教育のカリキュラムに、留学を含む国際教育分野のカリキュラムを加えることで、日本の理工系学生に特化した国際競争力を向上させるSTEM教育を検証することも目的としている。1)「STEM教育機関の教員・学生を対象としたプログラムの効果検証と日本への応用」2)「理工系学生に特化した留学プログラム開発と縦断的な効果検証」3)「現地事務所を活用した留学中のサポートに関する調査」を実施する。本研究は4年間で実施し、国際性を身に付けた日本の理工系学生に特化した国際教育プログラムを構築し、人材育成と教育への政策提言を目指す。申請者のこれまでの研究は、文理の全生を対象とした留学教育プログラムを実施し教育成果を分析してきたが本研究では、日本の理工系学生に特化したプログラム を準備・実施し、単年ではプログラムの開発・実施・成果の説明が困難であるため学生を 複数年派遣することで継続的に効果的なプログラムのメカニズムを明らかにする。今年度は国内外の現在のSTEM教育について調査を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
オンラインでの情報収集を積極的に実施したが、時差の調整などが難航し期待したほど調査を進めることができなかった。また、インタビューもコロナ禍で数年何もできていない・進んでいないということで、新しい情報がないことも多かった。今年度は渡航可能になりつつあるため実際に現地に渡航しSTEM生への教育について情報収集をしたい。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は渡航しての調査が可能になるため、STEM生を対象とした海外研修を実施する計画をしている。ラボ訪問、研究インターンシップなど現地の感触を探り、次年度からの本格的な派遣のプラットフォームを構築する。
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次年度使用額が生じた理由 |
移動制限があり出張できなかったため
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