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2022 年度 実施状況報告書

途上国におけるディーセント・ワーク就労スキル育成に資する教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02902
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

小澤 大成  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60253241)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードディーセント・ワーク / 就労スキル / 授業研究
研究実績の概要

カメルーン国を対象とし,働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)につくのにどのようなスキルが必要とされ,現状どのような教育が実践されているのかを,当国の産業界のニーズ調査,当国が実施している初等・中等教育カリキュラム,およびそれに基づく授業実践をもとに明らかにする。それに基づきヤウンデ市における授業研究プロジェクトのパイロット初等学校および中等学校を対象として,必要なスキルを向上させる理数科教育プログラムの開発を,現地教育省カウンターパートと共同で実施する。その際,日本の初中等教育でのグッドプラクティスを参考に,現地の文脈に即して提案する。さらに子どもたちのスキルを評価する方法を開発し,スキル育成の指針を示すとともに,実施された教育プログラムの妥当性及び適用性を検証することが本研究の目的である。
2022年度はディーセント・ワークに必要なスキルの実態把握として先行研究のレビューから必要なスキルを確認した。カメルーンの中等教育カリキュラム(理科および数学)では,4つのコンピテンシー(知的,手順,個人・社会,コミュニケーション)が定義されていて,個人・社会コンピテンシーおよびコミュニケーションコンピテンシーは教科横断的であり,汎用的能力である。カメルーンの理数科授業では日常生活の文脈を考慮した課題が与えられ,その中で生徒個人が自分の考えを持ち,仲間とコミュニケーションをとり問題解決活動を共同で行うことでこれらの教科横断的汎用能力を育成しようとしていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染が落ち着きを見せ,大学内での海外調査解禁を受け,初年度に予定した海外調査を2月-3月にかけて実施することができたが,まだ予定していた進捗状況にはないため。

今後の研究の推進方策

今回の調査により,改訂中等教育カリキュラムが準備されていることが判明した。新しいカリキュラムを入手し,旧カリキュラムと比較することでディーセント・ワークに関連した就労スキル育成の方針の改善点を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

2021年度分の調査を本年度に実施したため,本来2022年度に予定していた調査を2023年度に実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Changes in qualities and abilities of Japanese teachers through participation in Global Lesson Study on mathematics2022

    • 著者名/発表者名
      Sakai, T., Akai, H., Ishizaka, H., Tamura, K., Lee, Y.-J., Choy, B.H. and Ozawa, H.
    • 雑誌名

      International Journal for Lesson and Learning Studies

      巻: 11 ページ: 290-304

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Global Lesson Study in Mathematics: Online-based professional development2022

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Sakai, Hideyuki Akai, Hiroki Ishizaka, Kazuyuki Tamura, Hiroaki Ozawa
    • 学会等名
      Asia Pacific Conference of curriculum studies and instructional designs
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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