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2023 年度 実施状況報告書

途上国におけるディーセント・ワーク就労スキル育成に資する教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02902
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

小澤 大成  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60253241)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードディーセント・ワーク / 就労スキル / 授業研究
研究実績の概要

カメルーン国を対象とし,働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)につくのにどのようなスキルが必要とされ,現状どのような教育が実践されているのかを,当国の産業界のニーズ調査,当国が実施している初等・中等教育カリキュラム,およびそれに基づく授業実践をもとに明らかにする。それに基づきヤウンデ市における授業研究プロジェクトのパイロット初等学校および中等学校を対象として,必要なスキルを向上させる理数科教育プログラムの開発を,現地教育省カウンターパートと共同で実施する。その際,日本の初中等教育でのグッドプラクティスを参考に,現地の文脈に即して提案する。さらに子どもたちのスキルを評価する方法を開発し,スキル育成の指針を示すとともに,実施された教育プログラムの妥当性及び適用性を検証することが本研究の目的である。
2023年度は,カメルーンの中等教育カリキュラムの分析および理数科授業との関連について調査した。カリキュラムで提示されている日常生活の文脈は,「家族および社会生活」,「経済生活」,「環境、健康、福祉」,「市民権」,「メディアとコミュニケーション」の5観点であり,それぞれの文脈に沿った教科の学習による教科固有のコンピテンシーとともに,教科横断的な学習による 「知的・方法論的領域」および「社会的および個人的領域」からなるカリキュラム横断的コンピテンシーを獲得することとなっている。カメルーンの理数科授業では5観点の文脈を考慮した課題が与えられ,その中で生徒個人が自分の考えを持ち,仲間とコミュニケーションをとり問題解決活動を共同で行うことでこれらの教科横断的汎用能力を育成しようとしていた。さらに中等前期と後期の授業を比較すると,後期では「学習者が合理的な判断を下せるよう」な課題が設定されていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナウイルス感染が落ち着きを見せ,昨年度に引き続き海外調査を実施することができたため

今後の研究の推進方策

改訂中等教育カリキュラムの分析により判明した前期中等および後期中等の2つのサイクルの違いに着目し,ディーセント・ワークに関連した就労スキル育成の方針の改善点を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

2022年度分の調査を本年度に実施したため,本来2023年度に予定していた調査を2024年度に実施する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Development of a self-reflection scale for observers of mathematics lesson during lesson study2024

    • 著者名/発表者名
      Sakai Takeshi、Akai Hideyuki、Ishizaka Hiroki、Tamura Kazuyuki、Choy Ban Heng、Lee Yew-Jin、Ozawa Hiroaki
    • 雑誌名

      International Journal for Lesson & Learning Studies

      巻: 13 ページ: 71-86

    • DOI

      10.1108/IJLLS-07-2023-0090

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2024-12-25  

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