研究課題/領域番号 |
21K02914
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
松原 裕之 福岡工業大学, 情報工学部, 講師 (10435117)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | デジタルファブリケーション / 社会実装教育 / 製品開発プロセス / 振り返り / ヒューマンエラー / 4M要因 / 自然言語処理 / 感情極性辞書 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、デジタルファブリケーション機器を活用して、限定された設備の環境下でモノづくりにおける社会実装教育の開発プロセスを体験できる教材を開発することである。社会実装教育を深化させる手法の構築と体系化に取り組み、振り返りプロセスから言語化された所見を元に、現状維持、問題点、課題、等の分類で管理要因の状況や欠落を可視化する。 本年度は、まずは、研究代表者が長年取り組んできた大学学部の学生実験である、組み込み分野の製品開発プロセスの試作を短時間で繰り返して改良できるラピッドプロトタイピングの経験をさせるPBLをyoutubeの動画で公開した。公開タイトルは、2021年度 福工大PICK UP授業:情報システム工学科「システム開発応用」である。次に社会実装教育として、社会性と情動の学習(SEL)に着目した。PBL内のプロジェクト活動の振り返りで得られた課題抽出や対策立案の合意形成をSELの一分野である「責任ある意思決定」として考えられるか基礎検討した。最後にPBLの振り返りのKPT所見の記述から、自然言語処理の一分野である感情極性辞書の生成を試みた。 本研究の取り組みや得られた知見は、紀要1件、学会発表4件、に取りまとめた。加えて、デジタルファブリケーションの啓蒙に関する教員免許更新講習2件を開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通りに進展しているため、「おおむね順調に進展している」と判断する。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に沿って、社会実装教育のPBLの教材をブラッシュアップしつつ、年2回の頻度で、PBLの教育を実践して改良する。加えて、振り返りのKPT所見に対して、自然言語処理に適した感情極性辞書を構築する。それらの成果を研究会や学会論文誌等で発表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加予定であった学会、調査活動として計上していたMaker Faire Tokyo 2021など、延期ないしオンライン開催となったため、旅費その他の出費がなくなった。 加えて、補助事業期間中に1回計画していたデジタルファブリケーション機器のリプレースを本年度では実施せず、次年度以降にリプレースを延期したため、次年度使用額が生じた。 当該予算は補助事業期間中に充てる予定である。
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