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2021 年度 実施状況報告書

21世紀型の資質能力の育成を図る教科横断型のSTEAM教育の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02923
研究機関信州大学

研究代表者

三崎 隆  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (70360964)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードSTEAM教育 / 教科横断 / 実生活 / 資質・能力
研究実績の概要

日本科学教育学会第45回年会においてインクルーシブSTEM教育及びSTEM・STEAM教育の国際的な動向に関する有益な情報を収集した。また,国外における学校現場の実態調査を行う予定で計画を立案していたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響のため,中止した。次年度以降への課題として継続的に取り組みたい。本学教育学研究科において,令和2年度改組に伴い,教科授業力高度化プログラムにおける選択科目として,2つのSTEM/STEAM教育科目を新設した。1つはSTEM授業内容研究であり他の1つはSTEM教材開発演習である。取組の推進に当たっては,本学部附属松本小学校・同附属松本中学校における算数・数学,理科,技術の教科横断型カリキュラムとして21世紀型の資質・能力を育成する開発プログラムと連動させた。そこでは,本学教育学研究科の院生である本学部附属松本小学校の現職教員が両科目の受講生として履修していることから,教科横断型カリキュラムとしてのSTEM/STEAM教育の実践を通して,院生としての学び,本学部附属松本小学校教員としての教科横断型カリキュラムとしてのSTEM/STEAM教育の構築の成果,授業を受ける児童の課題探究力,社会参画力,自己表現力の高まりが認められることを確認することができた。特に,附属松本小学校に於いてはペットボトルを活用した野菜の具材を玉とした鉄砲づくりを取り上げ,当該資質・能力に基づいて構想した単元に児童の到達状況を位置付けることで,マイ・鉄砲玉づくりの探究を通して,根拠を持って探究する児童の学習状況を捉えることができた。どうやったら遠くまで飛ばすことができるのかを試行錯誤する課題探究力の変容,クラスメイトとともに考え判断し取り組んでいる社会参画力の醸成,そして自らの探究の成果と課題を発信しようとする自己表現力における変容が顕著に認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

21世紀型の資質・能力及び教科横断型のSTEAM教育に関する日本国内における先進的な学校教育の実態について学会等において情報収集を行うことができていること,具体的な学校現場の現職教員とともに実際的な運用となる教科横断型カリキュラムとしての資質・能力の検討を行ったこと,成果と課題をまとめることができたことによる。

今後の研究の推進方策

21世紀型の資質・能力及び教科横断型のSTEAM教育に関する情報収集をより一層推進するとともに,協力校における具体的な教育実践の試行を充実させ,その成果と課題をさらに検討する。特に,新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって中止となった海外の諸外国における先進校の現地調査について継続して実施する。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって海外視察を中止とせざるを得なかった点及び学校現場に於いて児童生徒同士による相互作用の生じる対面による対話的な学習が十分に行われなかった点による。次年度使用額は物品費並びに旅費等として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 実生活で有機的に活用できる資質・能力を育てる科学教育カリキュラムの開発(3)-教職大学院の教科横断科目「STEM授業内容研究」と「STEM教材開発演習」において連関した実践を事例に-2021

    • 著者名/発表者名
      田代佑夏・片原範子・○三崎隆・茅野公穗・村松浩幸・谷塚光典
    • 学会等名
      一般社団法人日本科学教育学会第45回年会

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公開日: 2022-12-28  

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