研究課題/領域番号 |
21K02936
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研究機関 | 東京都立産業技術高等専門学校 |
研究代表者 |
吉田 健一 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (60252201)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 遠隔授業 / アクティブラーニング / 物理教材 / YouTube動画 |
研究実績の概要 |
第一に、遠隔授業に対応した高校物理の熱力学と電磁気学の教材作成に取り組んだ。研究計画では、今年度中に教材作成を完了する予定であったが、電磁気学教材は完成することができた一方、熱力学教材は完成することができなかった。昨年度に開発した力学教材と比較すると、熱力学は抽象的な概念が多く、初学者にとって分かりやすい教材を作成することは予想以上に時間がかかった。しかしながら、2024年度中の完成を目指して、熱力学の教材開発にも取り組んでいきたい。 昨年度開発した基礎力学と、波動分野、微積,を用いた力学分野、電磁気学分野、原子物理分野に関しては、YouTube上で公開し、利用者の便宜を図っている。動画を公開しているサイトの昨年度1年間の動画視聴回数は11,196 回で、総視聴時間は653.5時間となった。以下は力学と電磁気学の動画サイトのURLとなる。 https://www.youtube.com/playlist?list=PLyrpBIglxu1tGiq-Vl5us-1zzf4yV8EKG https://www.youtube.com/playlist?list=PLyrpBIglxu1sfXML_iQtFOjQxH9QectsK 第二に、昨年度に引き続き力学、波動、微積力学、原子物理分野の概念テストを授業前後に実施し、アクティブラーニング形式と通常の授業方式による、教育効果の違いについて検証した。その結果、物理に関する定性的・定量的理解度の向上のためには、反復学習が効果的であることを見出した。それらを踏まえ、波動と力学分野では教材の改良を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は高校物理の熱力学教材作成に取り組み、今年度中に完了する予定であったが、達成することができなかったため。既に作成した1年の基礎力学分野と電磁気学分野を比較すると、初学者にとって分かりやすい教材を作成することは予想以上に時間がかかった。しかしながら、来年度中の完成を目指して教材開発に取り組んでいきたい。
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今後の研究の推進方策 |
熱力学教材の作成が難航しているため、教材作成者と緊密に連携を取り、教材開発の遅れを挽回したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
熱力学教材の開発が終了せず、教材作成費の支払いが次年度に繰り越しとなったため。次年度には教材開発を終了し、予算を執行する予定である。
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