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2021 年度 実施状況報告書

ポストコロナを見据えたSDGsを推進する新しいクロスカリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K03008
研究機関津田塾大学

研究代表者

高垣 マユミ  津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50350567)

研究分担者 田爪 宏二  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (20310865)
清水 誠  国際学院埼玉短期大学, 幼児保育学科, 教授(移行) (30292634)
中西 良文  三重大学, 教育学部, 教授 (70351228)
荻原 彰  三重大学, 教育学部, 教授 (70378280)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードSDGs / クロスカリキュラム / 教育心理学 / 教授法
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界中を巻き込み、今まさに、世界の持続可能性の実現に取り組まなければならない状況に直面している。2015年の国連総会で採択された「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な国際開発目標)」は、2030年までの地球規模の課題解決に取り組む人類共通のグローバル目標であるが、新学習指導要領においても、2030年までの日本の社会を見据え、次世代を担う子どもたちが「持続可能な社会の創り手」になることが、わが国の今日的課題となっている。研究代表者の高垣は、小学校理科学習指導要領の改善に関する調査研究の委員、研究分担者の清水は、中学校理科学習指導要領の改善に関する調査研究の主査を務めている経験を踏まえて、SDGsを推進する教育では、直面する課題を単純化して考えるのではなく多様かつ輻輳的なベクトルを持つものとして考えるものと捉えている。そこでは「学問の枠を超えた学際性」が必然的に要求される。さらに、共同体が複合的課題の解決に向けて意見交換をする過程で、主体的・対話的に、「ローカル」な観点と「グローバル」な観点の往還、かつ「学問知」の方法論と問題志向の「実践知」の間を自在に往還する能力が求められる。以上の点を踏まえ、本研究では、教育心理学研究を基盤として、時代の要請を多面的に組み込んだ学習環境の理論的枠組みを開発し、次世代を担う子どもたちに、「ポストコロナを見据え持続可能な未来に向けた教育の再構築」を目指し、SDGsを推進する新しいクロスカリキュラムの構築に取り組んだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SDGsに関する内外の文献研究を行い、新しいSDGsを推進するクロスカリキュラムを検討することができた。

今後の研究の推進方策

今後、開発した学習環境の理論的枠組みに基づき、研究者と実践者が協同して、「ポストコロナを見据えたSDGsを推進する新しいクロスカリキュラム」を教育現場の実践的側面から構築し、実証的な検討を行うことが必要である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 高等学校の地域協働における資金と組織2022

    • 著者名/発表者名
      荻原彰・及川幸彦・小玉敏也・中口毅博・水山光春
    • 雑誌名

      日本環境教育学会関東支部年報

      巻: 16 ページ: 9-14

  • [雑誌論文] 保育内容「環境」の指導への自信2022

    • 著者名/発表者名
      清水誠
    • 雑誌名

      国際学院埼玉短期大学研究紀要

      巻: 48 ページ: 1-9

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 授業をつくる・授業を診るための動機づけマトリックスの提案2022

    • 著者名/発表者名
      鈴村一将・中西良文
    • 雑誌名

      三重大学教育学部紀要

      巻: 73 ページ: 209-228

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] マンガケースメソッド学習が、教員養成学部生が持つ協同学習の指導に対する認識に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      中西良文・大黒孝文
    • 雑誌名

      ユマニテク教育研究所紀要

      巻: 1 ページ: 17-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代的な諸課題に関する教科等横断的な教育内容」の教材開発に関する実践的研究:女子大学の教職課程におけるSDGsの認識の変容を通して2021

    • 著者名/発表者名
      田爪宏二・高垣マユミ
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌

      巻: 44 ページ: 89-103

    • DOI

      10.18993/jcrdajp.44.1_81

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 副読本と人形劇による「がんと免疫」教材の試作と実践の試み2021

    • 著者名/発表者名
      荻原 彰・森ひなの・小西伴尚
    • 雑誌名

      生物教育

      巻: 62 ページ: 140-149

    • DOI

      10.24718/jjbe.62.3_140

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 大学生におけるSDGsに対する認識の構造2022

    • 著者名/発表者名
      田爪宏二・高垣マユミ・杉坂郁子
    • 学会等名
      日本発達心理学会第33回大会
  • [学会発表] コロナ下の教育実習における不安が教師効力感に及ぼす影響:持続可能な教育実習に向けた一考察2021

    • 著者名/発表者名
      田爪宏二・高垣マユミ
    • 学会等名
      日本教育心理学会第63回総会
  • [学会発表] クロスカリキュラムの実践における非認知的能力のコンピテンシーの検討2021

    • 著者名/発表者名
      山藤旅聞・高垣マユミ・田爪宏二
    • 学会等名
      日本教科教育学会第47回全国大会
  • [学会発表] 新型コロナウイルス感染症による環境教育関連施設への影響と対応に関する調査報告2021

    • 著者名/発表者名
      荻原彰
    • 学会等名
      日本環境教育学会
  • [学会発表] マンガケースメソッド学習が教員養成学部生が持つ指導観に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      中西良文・大黒孝文
    • 学会等名
      日本協同教育学会
  • [図書] 筑波書房2022

    • 著者名/発表者名
      荻原彰(編著)
    • 総ページ数
      218
    • 出版者
      SDGs時代の教育:社会変革のためのESD
    • ISBN
      978-4-8119-0615-7
  • [図書] 三恵社2022

    • 著者名/発表者名
      下村智子・中西良文(編)
    • 総ページ数
      168
    • 出版者
      多様なPBLの実践事例と7-Stepからの学習過程の検討
    • ISBN
      978-4866936192

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公開日: 2022-12-28  

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