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2023 年度 研究成果報告書

幼児期の数量概念の発達:数量活動と手指の接点に着目して

研究課題

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研究課題/領域番号 21K03021
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関愛媛大学 (2022-2023)
金沢大学 (2021)

研究代表者

浅川 淳司  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (00710906)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード数量活動 / 幼児期 / 保育
研究成果の概要

本研究では,保育場面で手指と数量に接点が見られるかどうかについて明らかにするために,保育場面の数量活動を調査した。その結果,3歳児クラスの遊び場面においては,手指と数量が機能的に結びつく場面は少なく,遊びの中で指を使って数をかぞえたり,数を表したりする行為は見られなかった。一方で,保育者が活動と活動の合間に子どもたちに対して行う手遊びには,指で数をかぞえたり,数を表したりする機会が多く含まれていた。また,保育者を対象とした質問紙調査の結果からは,手指を使って子どもたちに数量を示す機会は多いが,手指を使って子どもたちと数をかぞえることはあまり行っていないことも示唆された。

自由記述の分野

乳幼児心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

数量を扱うための能力の発達は,就学前からすでに始まっており,その発達に手指が関係することがこれまでの研究から明らかになっている。保育の中でどのような形で数量と手指が結びついているかが明らかにできれば,保育の環境構成を考える際の示唆をえることができる。本研究の成果から数と手指の結びつきは子どもによる自発的な行為から始まるよりもまず保育者から提示される形で現れる可能性が示唆されており,保育者自身が数と手指の関係を意識しておくことが重要であろう。

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公開日: 2025-01-30  

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