研究課題/領域番号 |
21K03041
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研究機関 | 独立行政法人大学入試センター |
研究代表者 |
荒井 清佳 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (00561036)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 多肢選択式 / 問題作成 |
研究実績の概要 |
客観テストは教育現場で多く用いられており、研究も重ねられているものの、問題項目の作成に関しては経験的になされている部分も多い。本研究は、客観テストの問題項目をどのように作成すれば良いのかという作成指針を提示することを目的とする。具体的には、問題作成過程における二つの過程(問題を作成する過程と作成された問題をレビューする過程)に着目し、両側面から検討を重ねる。得られた知見をまとめ、測りたい能力ごとに客観テストの問題項目の作成指針を提示する。 今年度は、複数選択式(選択肢の中から正しいものをすべて選ぶ形式)の項目に関して、これまでに提案してきたいくつかの採点方法とは異なる方法の検討を行った。これまでの検討では、選択肢の選び方についてすべてのパターンを前提としていたが、より現実的な場面を想定して選択肢の数を10程度という制約を設け、シミュレーションを行い、それまでの方法との違いを整理した。また、シミュレーションの結果に基づいて、いくつかの採点方法を実データに適用し、結果の比較を行った。 また、昨年度に続き、問題のレビューに関する文献調査および問題形式のパターンの分類の試みを行った。問題形式のパターンについては、図表や資料の有無や問いかけ文の表現などの表面的な内容から得られる情報による分類だけでも多くのパターンが考えられる。しかし、問題項目の作成指針に反映するには問題の内容や解き方による分類も必要である。今年度は、問題内容も加味した分類の試みを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
問題のレビューに関するインタビューの予備調査および本調査を実施する計画であったが、予備調査の計画に時間がかかり、本年度の予定を達成できなかった。また、文献調査や問題形式のパターンの分類にも時間がかかっている。そのため「遅れている」と評価する。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査については、対面実施と遠隔実施とを組み合わせる等の工夫を行う。また、文献調査についても一定のところで区切りをつけ、実験の計画を着実に進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が当初の計画よりも遅れているため、使用する計画であった調査のための経費や学会発表のための旅費等の支払いができず、次年度使用額が生じた。 次年度は、当初の計画に沿ってインタビュー調査や実験協力者への謝金、学会発表のための経費等として使用する計画である
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