研究課題/領域番号 |
21K03053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
山口 創 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (20288054)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | セルフタッチ / 皮膚 / セルフコンパッション / ストレス / ストレスマネージメント |
研究成果の概要 |
本研究の結果、ストレス反応が高く角質水分量が低いほど、「すべすべした」、「弾力がない」、「冷たい」といった評価が高まることが明らかになった。そこで手で自らの皮膚に触れることで、自らのストレス状態を把握可能であることが明らかとなった。またセルフタッチをすることにより、ストレス反応を鎮めることができることが明らかになった。さらにセルフタッチを継続的に行うことにより、ストレス緩和効果や気分の改善のみならず、セルフコンパッションが高まる効果も認められた。これらの研究成果は、今後の人間関係の希薄化が進行する社会において、セルフストレスマネージメントの方法として重要な役割を提示するものと考えられる。
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自由記述の分野 |
心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義と社会的意義は、下記の3点にある。 ①自らのストレス状態を皮膚に触れるだけで把握できるといった本研究の結果は、無自覚の段階でストレス状態を把握可能であることを意味し、それは1次予防としての重要な意味があると考えられる。②4分間のセルフタッチでも、ストレス緩和効果が認められたことから、今後のストレスマネージメントの新たな可能性を提示する意味を持つと考えられる。③セルフタッチを継続的に繰り返すことにより、セルフコンパッションが高まる効果が認められたことから、セルフタッチは人間関係の希薄化が進行する社会において、セルフストレスマネージメントの方法として重要な役割を提示するものである。
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