研究課題/領域番号 |
21K03056
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
松島 由美子 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (60839562)
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研究分担者 |
村井 佳比子 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (40805157)
土井 晶子 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (10465677)
中川 裕美 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (60781565)
秋山 学 神戸学院大学, 心理学部, 教授 (10252743)
野田 哲朗 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00769979)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | メンタルヘルス |
研究実績の概要 |
本研究は「中小企業で有効なメンタルヘルス支援プログラムの開発」を目的として、3年間で計画されたものである。初年度の2021年度は、以下の3点を中心とした取り組みを行った。 1) データ収集のための準備: 生理的データ収集のためのウェアラブル装置の試行により、収集可能なデータ内容や装着感等を確認した。また、収集データの利用可能性について情報収集を行った。当初想定していたよりも、実際には収集するデータの取り扱いに困難があることが判明し、解決までに時間を要した。 2) 本研究の前段階の調査結果公表: 本研究の前段階として実施していた調査について、学会発表で成果の公表を行った。具体的には、第29回 日本産業ストレス学会(2022年3月開催)にて、「中小企業勤務者のメンタルヘルスに対する新型コロナウイルス感染症の影響」について、本研究メンバーが発表を行った。これは、中小企業に勤務する労働者を対象に、勤務状況・形態の変化、心身の健康状態、特にメンタルヘルスに注目して実施している継続調査である。中小企業は大企業に比べて利用できるリソースが限定的であるため、中小企業に特有の問題を明らかにし、今後の支援の方策を検討するための基盤を提供することを目的に行っている。この継続調査の結果については、本研究において主に介入内容に生かす予定である。 3) 研究対象事業所との調整: 本研究は、1事業所において、事業主と従業員双方にご協力いただくことが不可欠な研究である。そのため、事業主の理解を得た後に従業員の参加募集等の調整が必要であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究遂行に関して、生理的データの収集は当初想定していたよりもシステム上の問題が多いことが判明し、この解決に予想以上に時間がかかってしまったことが理由である。現在、ようやく稼働できる状況になったため、2022年度では調査を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、研究対象事業所にてデータ収集および介入研究を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在までの進捗状況の項で記載したとおり、データの収集・利用の点で懸念が発生したため開始が遅滞した。その結果として、今年度は研究参加者用の装置購入を見送っていた。今後は予定通りにデータ収集を進める予定である。 次年度支給額と今年度の繰越金を合わせて、生理的データ収集のための装置の物品費(消耗品費)に充てる予定である。繰越金と合わせて丁度必要な消耗品費となる計算である。
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