研究課題/領域番号 |
21K03058
|
研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
津田 彰 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (40150817)
|
研究分担者 |
矢島 潤平 別府大学, 文学部, 教授 (30342421)
岡村 尚昌 久留米大学, 付置研究所, 准教授 (00454918)
田中 芳幸 京都橘大学, 健康科学部, 准教授 (50455010)
堀内 聡 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (20725999)
三原 健吾 九州龍谷短期大学, 人間コミュニティ学科, 講師 (30846572)
伏島 あゆみ 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (30782099)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 持続可能なウェルビーイング / フィールドー実験統合研究 / 生物心理社会的調整機能 / ポジティブ心理学的要因 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は「心身の健康に対する持続可能なウェルビーイング(SWB)の機能と役割は何か」の学術的問いに答えるために、大学生を対象に、SWBの心身の健康に及ぼす生物心理社会的調整機能の解明を目指すことである。 研究1では、SWBを多角的に分析し評価できる質問紙を開発するとともに、その信頼性と妥当性を検討する。 研究2-1では、開発したSWB尺度を用いて、SWBを予測、媒介する心理社会的要因を特定するためにフィールド研究を行い、SWBがストレスと健康の結果を左右する新規なポジティブ心理学的要因であることを証明する。 研究2-2では、フィールド-実験統合研究法に基づいて、SWB得点いかんによって心理生物的ストレス反応がどのように異なるのか実験的に検討し、心身の健康に及ぼすSWBの機能と役割の解明を試みる。 今年度は研究1で使用する尺度と、WEB調査で使用するシステムの検討を行った。尺度の検討においては、日本語訳が未刊行である尺度「SDGs心理的尺度」(Di Fabio & Rosen, 2020)について、海外研究協力者であり、SDGs心理尺度の開発者であるDi Fabio教授の了承を得て、逆翻訳を含めて日本語訳の検討を行った。またWEB調査では、使用するシステムや端末によって、質問紙の提示方法が異なる。そのため、回答者の負担を軽減し、回答しやすい形式となるように、システムの仕様による表示の違いと、回答に使用する端末による表示の違いについて比較を行った。さらに、本研究においてはサスティナブル心性及び行動評定尺度や自己認識のポジティビティとストレス評価の信念など複数の質問紙を使用するため、回答の負担とならないように、質問紙の提示の順番を検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1で使用する尺度だけでなく、実際の調査に即したWEB調査システムの検討に時間を要したため。
|
今後の研究の推進方策 |
Di Fabio & Rosenが開発した持続可能なウェルビ-イング尺度を使用した、持続可能なウェルビーイングを多角的に分析し評価できる質問紙を開発する。そして、研究2-1では媒介する心理社会的要因を特定するためにフィールド研究を行い、SWBがストレスと健康の結果を左右する新規なポジティブ心理学的要因であることを証明する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
尺度およびシステムの検討に対する人件費
|