研究課題/領域番号 |
21K03064
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
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研究分担者 |
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
遠藤 ゆうな 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (90910034)
井上 淳 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (90535577)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 神経性やせ症 / ピアサポーター / グループセラピー / リフレクティング / 成人例・慢性例 |
研究実績の概要 |
【目的】神経性やせ症(Anorexia Nervosa;AN)の患者は増加しているものの、有効な薬物療法はなく、成人例や慢性例に至っては心理療法の有効性も確立されていない。我々は、ANの成人例・慢性例でも有効な治療法を開発するべく、回復傾向にある当事者(ピアサポーター)と協働したグループセラピーを実施してきた。この経験を通して、グループ参加に対する動機付けが高いAN患者が外来レベルでは一定数存在し、一般募集によってこれらの患者を募集できることがわかった。そこで、本研究は、以下の2点を目的とした。 1.成人例・慢性例のANに対するピアサポーターと協働したグループセラピーの有効性を検討 2. 成人例・慢性例のANに対するピアサポーターと協働したオンライングループセラピーの有効性について、対面と比較した非劣性を検討 上記を通じて、成人例・慢性例のAN患者の治療における新たなアプローチの提言を目指す。 【方法】一般募集で集めた候補者の内、ANと診断され、Body Mass Index (BMI)が14以上の者を対象者とし、通常治療群(Treatment As Usual:TAU)と通常治療+グループセラピー群(GT群)に無作為に割り付ける。GT群は、浜松医科大学までのアクセスのしやすさによって対面群とオンライン群に分ける。TAU群は通常診療を月に2回対面かオンラインで受け、対面群とオンライン群は通常診療とグループセラピーを月2回、全18回受ける。TAU群と対面群の治療開始時と9ヵ月後のBMI、臨床症状評価、心理学的評価を比較し、有効性を検討する。加えて、対面群とオンライン群の治療開始時と9ヵ月後のBMI、臨床症状評価、心理学的評価について群間比較し、有効性の非劣性について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響のため、対面でのグループを行うことが難しくなり、研究計画の見直しを余儀なくされた。その結果、オンラインでのグループセラピーの有効性を検討する形へ研究計画を修正し、浜松医科大学生命科学・医学系研究倫理委員会へ提出し、ヒアリングまで終了したところである。今後、2022年6月を目途に研究対象者のリクルートを開始する予定となっている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年6月を目途に、webサイトへの告知や関係機関へのリーフレット配布を通じて研究対象者のリクルートを開始する。同意が取れた研究対象者の事前評価を行った後、グループセラピー群(GT群)と通常治療群(TAU群)に無作為に割り付け、グループセラピーを開始していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で、研究計画の修正をしていた関係で、グループセラピーが開始できていない。その分の人件費が予定よりも使用されておらず、次年度に繰り越すことになった。
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