研究課題
被検者を24例リクルートし、12例でMAO-B阻害薬を、12例でその他の薬剤を投与し、治療を開始した。治療開始前の臨床症状の評価と血小板のMAO活性の測定、治療開始後10週目の血小板のMAO活性を測定した。MAO-B阻害薬群もその他の薬剤群も、治療開始前に比べると治療開始後10週目において優位にMAO-B活性が低下したが、低下の度合いはMAO-B阻害薬群で有意に大きかった。また、各治療薬による運動症状の改善率は、MAO-B阻害薬群において治療前の起立性低血圧の程度、血漿カテコラミンレベルと関連する傾向が見られた。しかし、治療前の各種の神経心理学的所見との関連はみられなかった。
3: やや遅れている
2021~2022年度のコロナ禍において、対象者のリクルートが遅れたため。
令和5年度から対象者のリクルートのペースが増加している。引き続き、対象者を増やし、研究を遂行していく。
コロナ禍により対象者のリクルートが遅れたため、検体の測定の実施にも遅延が生じた。その結果、データの蓄積も遅れ、学会発表が行えず、旅費も発生しなかったため。2024年度以降に対象者を増やして予定の研究を実施していく。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Neurological Sciences
巻: 44 ページ: 913-918
10.1007/s10072-022-06499-6.