研究課題/領域番号 |
21K03077
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
山蔦 圭輔 神奈川大学, 人間科学部, 准教授 (80440361)
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研究分担者 |
葦原 摩耶子 神戸親和女子大学, 発達教育学部, 准教授 (40513809)
大森 美香 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50312806)
栗林 千聡 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 契約研究員 (50866316)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 摂食障害 / 食行動 / ボディ・イメージ / メディアからの影響 / 他者評価 / 栄養管理 / CBT-E |
研究実績の概要 |
本研究では,基礎研究として,対象者の属性や特徴を加味した,食行動の問題に係る心理・行動的メカニズムの解明を2021年度および2022年度に実施し,また,2023年度では前年度までに得ることができる研究成果を踏まえ,介入プログラムを開発し効果を検証することを目的としている。 2021年度は,食行動の問題に関連する要因(ボディ・イメージやメディアからの影響による痩身願望など)について精査するとともに,摂食障害治療の実際などについてまとめ,基礎的知見を得ることができた。具体的には,女子中学生および女子高校生が暴露されるメディアからの影響(雑誌媒体からの影響)を分析した結果,痩身希求を前提としたダイエット行動は,「ファッションとしてのダイエット行動」として定着することなどを想定した。 また,一般女性を対象とした検討に加え,女性アスリートの摂食障害を含めたメンタル面に対する支援について,その実際をまとめ,2022年度に行う予定である研究の基礎的知見を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
オンラインによる調査がメジャーなものになってはいるものの,調査が当初予定よりも進まず,2021年度に実施する予定であった大規模調査が2022年度にずれ込んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に蓄積した基礎的知見に基づき,一般女性および女性アスリートを対象とした調査を実施する。そのために,オンラインおよび紙ベースの調査を調査環境により選択するなど,最適な調査方法を考案し,研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた学会出張などが,新型コロナウイルス感染症の影響を受けて中止せざるを得なかったため,旅費が大きく減じる結果となった。また,調査に係る人件費および謝金の支出を予定していたものの,調査予定がずれ込んでしまったため,人件費・謝金が大きく減じる結果となった。 以上より,支出予定であった費目を調整する必要が生じ,2021年度について6,659円の未使用が発生した。2022年度請求分と合わせ,計画に沿った使用を予定している。
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