研究課題/領域番号 |
21K03084
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
栗田 幸平 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (50888732)
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研究分担者 |
平野 好幸 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (50386843)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 社交不安症 / 個人認知行動療法 / 安静時fMRI / 大脳小脳連関 |
研究実績の概要 |
本邦では社交不安症(Social Anxiety Disorder: SAD)の認知度が低く、診断と治療が行き届いているとはいえない。SADの治療では個人認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy: CBT)が選択されるが、病態生理機序は不明な点が多い。SADにおける脳画像研究の報告はあるが、安静時脳機能解析による報告は多くない。本研究の目的は、健常者とSADの違いについて、小脳を含めた安静時脳機能面から明らかにする事である。また、薬物療法により治療抵抗性を示したSADに対し、個人CBTによる安静時脳機能の変化を明らかにし、CBT前の機能的結合の値からLSASの改善量を予測することで治療反応予測部位を挙げる事である。2021年度中で想定していた参加者のリクルートは無事に終了した。データ解析が終了したものを第13回日本不安症学会学術大会にて口述発表を行い、若手優秀演題賞を受賞した。加えて、月間Precision Medicineの2021年第4巻に「安静時脳機能からみた精神疾患に対する認知行動療法の効果と機序」というタイトルで論文を執筆した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた参加者数のセッションが終了し、データ解析と論文執筆に取り組んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
European Association for Behavioural and Cognitive Therapies 2022での学会発表を行い、令和4年度中に国際誌への投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦で参加予定だった国際学会に参加できなかったため助成金の繰り越しとなった。今後国際学会へ参加する予定である。
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