研究課題/領域番号 |
21K03111
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
小泉 智恵 獨協医科大学, 医学部, 研究員 (50392478)
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研究分担者 |
岡田 弘 獨協医科大学, 医学部, 特任教授 (00177057)
杉本 公平 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20297394)
岩端 威之 獨協医科大学, 医学部, 講師 (90713248)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 心理カウンセリング / 治療終結 / 生殖医療 / 無精子症 / 生殖心理カウンセラー / 公認心理師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、無精子症と診断された患者夫婦を対象として個々人のディストレス、夫婦関係の改善と今後のライフコース選択の葛藤軽減のための心理カウンセリングを開発し、その効果評価を行うことである。2021年度は心理カウンセリングの開発をおこなった。 本研究の前年度(2020年8月)から心理カウンセリングの資材案を準備し介入研究を開始した。2021年度はそれを海外のガイドライン研究によってブラッシュアップさせて心理カウンセリング資材とマニュアルを改良した。2022年度はその効果評価として、生殖補助医療登録施設で無精子症と診断された既婚男性とその妻を対象として、上述した資材を用いた心理カウンセリングを実施した夫婦は、心理カウンセリングを受けなかった夫婦に比べて、精子提供による生殖補助医療施設への受診を希望するか比較検討することを目的とした。研究デザインは後ろ向きコホート研究で、アウトカム変数として、精巣内精子採取術日から10か月(300日)以内に精子提供による生殖補助医療の実施施設への紹介状作成日までの期間を観察した。カプランマイヤー推定法、コックス比例ハザードモデルを用いて、妻の年齢、初診時不妊期間、男性の染色体検査結果を共変量として分析した結果、夫婦で心理カウンセリングを受けると精子提供による生殖補助医療施設への紹介状を希望する割合が上昇した。妻の年齢、初診時不妊期間、男性の染色体検査結果を統制した上で瞬間紹介状希望率は夫婦で心理カウンセリングを受けたとき2.9倍だった。結論として、本研究で作成された心理カウンセリングはライフコース選択を円滑にする効果があることがわかった(論文投稿準備中)。次年度は前向き研究を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究2年目の成果を論文執筆し、投稿準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、2023年度は心理カウンセリングによる前向き介入研究を実施する予定である。現在、倫理申請に向けて準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は前向き研究をまだ実施しなかったので、人件費、謝金、その他の費用を使用しなかったが、来年度は実施する予定である。また、新型コロナウイルス感染拡大のため、旅費を使用できなかったが、来年度は使用する予定である。
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