研究課題
今年度は,前年度に引き続き,境界付き多様体の指数とドメインウォールフェルミオンとの関係について考察した.最初に得られたのはAPS指数のときで,次がmod 2指数のときで,現在は複素フェルミオンのときを考えている.さらに,派生研究として,反自己双対計量のモジュライ空間の向き付けについて考察した.K3曲面のとき,反自己双対計量のモジュライ空間が向き付け可能ではないという大変興味深い結果を得た.現在は一般の多様体の向き付けの条件を求めるために,KR指数を計算している.
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通りにおおむね順調に進展しており,さらに派生研究もある.
今後は,複素フェルミオンのときを引き続き考えるとともに,反自己双対計量のモジュライ空間についてさらに考察を深めていきたい.
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
Letters in Mathematical Physics
巻: 112 ページ: 1295--1311
10.1007/s11005-022-01509-2