研究課題/領域番号 |
21K03237
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
安原 晃 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60256625)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ミルナー不変量 / リンク・ホモトピー / 曲面絡み目 |
研究実績の概要 |
3次元空間R^3内に埋め込まれた有限個(n個)の円周の集合を(n成分)絡み目と呼ぶ.2つのn成分絡み目L⊂R^3×{0}とL'⊂R^3×{1}がリンク・コンコーダントであるとは,LとL'R^3×R^3× [0,1]内に埋め込まれたn個の円環(S^1×[0,1])の境界になるときをいう.また,この埋め込まれた円環をLからL'へのリンク・コンコーダンスと呼ぶ.リンク・コンコーダントは絡み目の同値関係であり,1950年後半頃から現在に至るまで,世界中で大勢の研究者から盛んに研究され続け られている重要な研究対象である. 従来の研究は,古典的絡み目の立場からの研究ばかりであったが,本研究では,これまでにない新しい観点として,4次元内の曲面絡み目の立場から研究する. 具体的には,リンク・コンコーダンスを4次元内の曲面絡み目の一種として捉えて一般化し,曲面リンク・ホモトピーと呼ばれる同値関係のもとでの分類問を研 究する.特に,曲面リンク・ホモトピーの不変量を新たに開発し,分類問題を考察する. 本年度は,予定していた海外への出張ができなかった為,zoomと電子メールを用いて,フランスの共同研究者であるJean-Baptiste Meilhan氏,Benjamin Audoux氏の両名と研究を進め,昨年度得られた,穴あき曲面のミルナー不変量に関する研究で新たな指針が得られたが,まだ十分な成果には至っていない.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響はだいぶ無くなってきたが,健康面の不安から,予定していた海外出張ができなかった為,フランスの研究協力者であるJean-Baptiste Meilhan,Benjamin Audoux両氏との共同研究が思う様にできなかった.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの影響で海外出張を控えていたが,本年度の秋から研究休暇で,ハワイ大学に滞在することになった,ハワイ大学の受入研究者であるDovermann教授は,代数トポロジーに詳しいので,Dovermann教授の協力を得て,本研究の発展に役立てたい.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響はだいぶ無くなってきたが,健康面の不安から,予定していた海外出張ができなかった為,フランスの研究協力者であるJean-Baptiste Meilhan,Benjamin Audoux両氏との共同研究が思う様にできなかった. 本年度の秋から研究休暇で,ハワイ大学に長期滞在することになった.ハワイ大学の受入研究者であるDovermann教授は,代数トポロジーに詳しい.ハワイ大学を拠点にして,Dovermann教授の協力を得ながら,本研究を進める.
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