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2022 年度 実施状況報告書

空間グラフのトポロジー

研究課題

研究課題/領域番号 21K03260
研究機関早稲田大学

研究代表者

谷山 公規  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10247207)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード不変量対の間の関係 / 結び目
研究実績の概要

Wを集合とし、eをW上の同値関係とする。X=W/eを同値類集合とする。Yを集合とし、fをXからYへの写像とする。fはWの同値関係eに関する不変量と呼ばれる。例えばWが位相空間の集合、eを同相とすればfは位相不変量、Wを結び目の集合、eを全同位とすればfは結び目不変量である。さらにZを集合とし、gをXからZへの写像とする。このとき、f×gを、XからY×Zへの写像でXの元xをY×Zの元(f(x)、g(x))に写すものと定義する。このとき、不変量fと不変量gの間の関係を、Y×Zの部分集合(f×g)(X)と定義する。
この定義のもので、不変量fと不変量gの間の関係を決定しようという研究は、今まで明示的、意識的になされたことはなかったように思われる。本研究では、fやgとして、結び目の最小交点数・結び目解消数・橋指数・組紐指数・種数・標準種数を考え、これらの間の関係を考察または決定した。
Jを結び目全体の集合とし、eを全同位とすれば、K=J/eは結び目型全体の集合となる。Zを整数全体の集合とし、cを結び目の最小交点数、uを結び目の結び目解消数とする。本研究の一例としてcとuの間の関係(c×u)(K)について述べる。(c×u)(K)は、(0、0)と正の整数の組(x、y)で2xはy-1以下であるもの全ての和集合となる。(0、0)=(c×u)(自明結び目型)であり、(6、2)=(c×u)(スクエア結び目型)=(c×u)(グラニー結び目型)である。これ以外の(c×u)(K)の元は全て素な結び目型の像となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

長年の経験が活かされているため。

今後の研究の推進方策

このまま研究を推進する。

次年度使用額が生じた理由

社会状況による。順次使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Crossing numbers and rotation numbers of cycles in a plane immersed graph2022

    • 著者名/発表者名
      Inoue Ayumu、Kimura Naoki、Nikkuni Ryo、Taniyama Kouki
    • 雑誌名

      Journal of Knot Theory and Its Ramifications

      巻: 31 ページ: 2250076(26)

    • DOI

      10.1142/S0218216522500766

  • [図書] 結び目理論2023

    • 著者名/発表者名
      谷山 公規
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      共立出版
    • ISBN
      9784320113947

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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