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2023 年度 実施状況報告書

結び目の局所変形の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K03263
研究機関群馬工業高等専門学校

研究代表者

清水 理佳  群馬工業高等専門学校, 一般教科(自然), 准教授 (40638764)

研究期間 (年度) 2022-11-15 – 2027-03-31
キーワード結び目理論 / 結び目図式 / 結び目解消操作 / 領域交差交換
研究実績の概要

2023年度は主に2つのテーマ、「領域結び目解消数の評価の更新」と「円周付き領域交差交換」について、研究を進めました。
1.領域結び目解消数の評価の更新
タイ高専、KOSEN-KMITLのDawan Chumpungam 氏との共同研究によって、結び目図式の領域結び目解消数と交点数の関係に関する不等式を更新しました。この結果について共著論文を作成し、プレプリントサーバーにアップして、学術誌にも投稿しました。また、この研究の中で領域交差交換に関するこれまでの研究結果をブール代数を用いて記述し直すことにも成功しました。研究手法の幅が大きくなり、領域結び目解消数の評価や関連するゲーム、「領域選択ゲーム(Region Select)」における最適化の研究にもつなげることができました。
2.円周付き領域交差交換の定義と研究
領域交差交換によって任意の結び目はほどけますが、ほどけない絡み目もあることが知られています。群馬高専の学生と行った、折り紙における領域交差交換に関する研究を応用して、絡み目における操作、「円周付き領域交差交換」というものを定義して、どんな絡み目図式でも円周付き領域交差交換でほどくことができるということを証明しました。また、結び目や絡み目図式における円周付き領域交差交換そのものの性質もいくつか明らかにしました。研究結果を共著論文にまとめてプレプリントサーバーにアップして、学術誌にも投稿しました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おかげさまで計画通りに進めることができています。

今後の研究の推進方策

2023年度に得られた、領域交差交換や領域結び目解消数に関する研究結果をふまえて、さらなる領域結び目解消数の評価を多方面から行い、タングル分解を用いた領域交差交換の研究もより具体的な絡み目のタイプや空間グラフにも対象を広げて研究していきたいと思います。
ひずみ度については、結び目射影図や曲面上の曲線の独立領域集合に関する研究を行いひずみ度との関係をさらに明らかにすることによって仮想結び目の結び目解消数の評価等にもつなげていく予定です。

次年度使用額が生じた理由

群馬高専での業務に係る時間が想定外に大きくなり、予定していた研究打ち合わせや研究集会への参加をいくつか断念し、旅費の使用額が予定を下回ったためです。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [国際共同研究] KOSEN-KMITL(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      KOSEN-KMITL
  • [学会発表] 結び目射影図の独立領域集合と交代ひずみ度について2023

    • 著者名/発表者名
      清水理佳
    • 学会等名
      東京女子大学トポロジーセミナー
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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