今後の研究の推進方策 |
CME+分布について、複合ポアソン分布の場合は原点周辺での有界性について、一定の結果が得られたが、絶対連続である場合には、原点周辺の有界性について明 白な結果が得られていない。ラプラス指数の発散の速さが対数関数と同程度であれば、発散することが予想できるが、現在のところまだ示されていない。 昨年度取り組むことができなかったエレファントランダムウォークに関する課題ついて取り組む。特に、pが3/4より大きいときは、エレファントランダムウォークを適当にスケール変換すれば、ある確率変数に概収束することが知られている(Bercu, B., Chabanol, M.L., and Ruch, J.J. (2019))。この確率変数の分布の性質を詳しく調べたい。また、この確率変数との誤差は正規分布に収束することが知られている(Kubota, N. and Takei, M. (2019))が、この場合のモーメント収束の速さについても低次のモーメントでは評価が得られそうである。今後は高次の場合に取り組む。
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