現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究実績の概要にて,第二の研究として述べた「ブラックボックス連続最適化」に対する量子アニーリング等イジングマシンの適用手法の提案は,量子アニーリング等イジングマシンの適用幅を大きく広げる手法であり,今後,様々な場面で活用が期待される手法であると考えられる. 量子アニーリング等イジングマシンを用いた計算では,対象とする組合せ最適化問題がイジングモデルやそれと等価なQUBO形式で表現されている必要があったが,研究代表者らは,当研究課題発足前の2020年にブラックボックス離散最適化に対する量子アニーリング等イジングマシンの適用手法の提案を行った[Koki Kitai, Jiang Guo, Shenghong Ju, Shu Tanaka, Koji Tsuda, Junichiro Shiomi, Ryo Tamura, Physical Review Research 2, 013319 (2020)].これを更に拡張し,ブラックボックス最適化で,かつ,連続変数を決定変数とする問題に対して量子アニーリング等イジングマシンを活用する手法を提案したという位置付けである.
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