現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
高圧下量子振動測定装置の開発については、各種圧力セルに最適な検知コイルや変調磁場コイルの検討を行い、キュービックアンビルセルを用い10GPa, 30 mK, 9 Tまでの dHvA, SdH効果測定が設計可能であることを確認し、現在、コイルの試作が進められている。一方、純良結晶育成については、近藤半導体物質CeFe2Al10やCeRu2Al10、価数揺動物質CeIr2、およびPrを含む強磁性体PrIr2の純良単結晶化に成功し、高圧下での電気抵抗測定や磁気抵抗、ホール効果、SdH効果およびdHvA効果測定などが進められている。また、新物質探索に関してはCePt3P, CePtAl2、 Ce2Au3Sn6、 Ce4Pt9Al13、CeAgMg, Ce2Ir3Sb4、CeMgZn2、CePt3Sn2, RPdPb, RAgMg (R=希土類)などの多くの新物質の合成に成功し、電気抵抗、磁化、比熱などの基礎物性について明らかにした。
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