電子サイクロトロン加熱により高エネルギー電子を生成できる球状トカマク装置QUESTに優れた高周波波動計測環境を整備し,高エネルギー電子が駆動するMHz帯の高周波波動の発生条件や特性を詳細に調べた.また,挑戦的な高エネルギー粒子プローブを開発することで,プラズマ電流立ち上げやディスラプションでの逃走電子ビーム形成過程で重要となる高エネルギー電子の位相空間情報を引き出すことに成功した.さらに大強度の硬X線を超高速に計測した副産物として,硬X線を放射している高エネルギー電子束自体が高周波波動と共に揺らいでいることが発見され,高エネルギー電子とそれが励起する波動間の相互作用が決定付けられた.
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