研究課題/領域番号 |
21K03585
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
|
研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 (2022-2023) 東京大学 (2021) |
研究代表者 |
茅根 裕司 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 量子場計測システム国際拠点, 特任准教授 (90649675)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 観測的宇宙論 / 観測 / データ解析 / マイクロ波観測 / 電波 |
研究成果の概要 |
Simons ArrayによるCMB観測を実施し、データ解析を進めた。現時点では原始重力波起源Bモードの観測を実現できておらず、更なる高感度実験での観測が必要不可欠である。POLARBEAR実験の観測データを使用することで、POLARBEARが報告していた上限を更新した。また時間変化する偏光角からアクシオン類似粒子への制限する解析手法を構築し、POLARBEARで観測したCMBとTauA (蟹星雲)データを解析した。その結果、同種の手法では最も厳しい制限を実現した(TauAによる制限で、アクシオン類似粒子の質量が10-22-10-18 eVの範囲)。
|
自由記述の分野 |
観測的宇宙論
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Simons Arrayではインフレーション起源信号を検出する感度を実現できなかったが、半波長板による偏光変調の実証に有効だった。これまで注目されていなかった宇宙マイクロ波背景放射 (CMB)観測実験によるマイクロ波観測データの時間軸の情報を使うことで、アクシオン類似粒子を探査できることを示した。特にCMBおよびTauA (蟹星雲)のデータを解析したの本研究が初めてである。
|