研究課題/領域番号 |
21K03593
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
伊藤 領介 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (90193531)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 素粒子実験 / 統合解析 / ディープニューラルネット / 並列処理 |
研究実績の概要 |
本研究はこれまで科研費基盤B「統合解析による新物理の高精度探索」により行ってきた研究を引き継ぐものであり、前研究で原因がわからなかった出力パラメータのバイアスの問題を、偏りをなくしたより詳細で大量の入力データを使用することで解決を図ることを目的としている。このためには大量の計算資源が必要となるが、Belle II実験で用いられている高次トリガー(HLT)の計算資源の余剰部分を活用することにより、大量の入力にたいして統合解析を行うフレームワークを開発している。本年度はHLTの計算資源を用いてより効率的な並列処理を行うためのフレームワークを、ZeroMQと呼ばれる新しいmessaging libraryを用いて開発を進めた。基本的な動作が確認され、この上で前年度からすすめているTensorFlowと呼ばれるディープニューラルネットのアプリケーションを動作させることが次の目標である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
CoViD-19のため、特に海外の研究機関との連携が取りにくく、国際会議における種々の情報収集が滞っており、研究が遅れている。特に並列処理にZeroMQを採用したがこの部分の知見を持つ海外の高エネルギー実験の研究者の協力を得るのが難しく、研究が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
CoViD-19による制限が緩和されたので、積極的に海外の研究機関に連絡を取り、直接対話を図ることにより、研究を進める。また関連する国際会議にもできるだけ出席し、並列処理とTensorFlowの使用に関する情報を広く収集し、研究を促進していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
CoVid-19により予定していた海外出張と国際会議への出席ができなかった。またネットワーク製品が為替レートの変動のため予定した価格での購入が難しくなり、製品の再検討が必要になった。次年度以降はCoViD-19による制限が緩和されたため、予定していた海外出張と国際会議への参加を促進する。またネットワーク製品はよりコストの低いものを使うことができないか、選定を進めている。
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