研究課題
本年度の業績は大きく分けて2種類に大別できる。今後使用予定であるHSCの画像データに関するもの、およびHSC画像データに含まれる天体そのものに関する研究を行う一方で、画像データを用いて分類を行うためのアルゴリズム開発である。画像分類を行ううえで、特徴量の抽出や画像のどの部分に情報が局在しているかを見極めることは、画像の中のどういう物理量が重要なのかを特定するうえで重要である。本年度は画像解析における画像データ処理の方法について精査を行った。また、HSCデータに含まれる銀河団、AGN、銀河などの天体についてその物理的な特性を理解するための研究を推進した。得られた成果をもとに、7件の査読付論文を出版し、研究会等での発表を6件(うち2件は招待講演)を行なった。その他にも1件の論文を再投稿したが、掲載には至っていない。
3: やや遅れている
投稿した論文雑誌に2度のレフリーレポートのやりとりを行い、改訂を行ったが最終的に掲載には至らなかった。主な遅れの原因はこのレフリーとのやりとりに予想以上に時間を要してしまったことであるが、現在最終的なコメントをもとに、より高度な内容を加えた論文を準備している。それ以外の部分においては概ね順調に進んでいる。
画像データの解析による自動分類を行い銀河の形態分類をより効率的に行う。また、銀河だけでなく、画像として写っている天体の銀河以外の種族との分離を行う。また、銀河の赤方偏移、星形成率、星質量、年齢などの銀河の物理量との対応を付けて、画像から銀河の性質を抽出できるパイプラインを開発する。銀河が重なっている場合の取り扱いについても研究協力者と連携して進める予定である。
昨年度分が自動的に繰り越されたため
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 7件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)
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