本研究課題による補助を受けて実施した京都大学飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡における高速2次元分光観測によって,フレアを始めとする増光現象やプラズマ噴出現象,黒点振動,フィラメント構造等の時間・空間変動について多様なデータが得られた.特に2次元分光の時間・空間領域について,先行研究を大きく上回る100秒角四方の視野と時間分解能2秒以下を達成し,かつ2波長同時観測により太陽大気の高さ方向についての情報を得ることにも成功した.これにより本研究課題の目標である彩層活動現象のダイナミクス解明の空間・時間領域の拡大を達成できたと考えている.
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