現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在まで、MMS衛星のデータベースの構築を行い、地球磁気圏尾部におけるプラズモイドのイベントリストの作成を行った。MMS衛星の酸素イオンデータ自体に不具合が見つかったため、プラズモイドのイベントは20%程度少なくなるが、研究計画に致命的な影響はないことが見込まれる。また平行して、酸素原子と酸素原子イオンの衝突断面積の解明を行い、次の題名の論文として発表した:Ieda, A. (2022). Curved trajectory effect on charge-exchange collision at ionospheric temperatures. Journal of Geophysical Research: Space Physics, 127, e2021JA029612. https://doi.org/10.1029/2021JA029612。 この研究成果は、電離圏から磁気圏への酸素の流出を定量的に解明するために必要であり、本研究計画において重要である。さらに、地球近尾部における磁気再結合の夕側への偏在を明らかにし、次の題名の論文として出版が決定した:Ieda A and Miyashita Y, Duskward displacement of plasmoids and reconnection in the near-Earth magnetotail. Earth, Planets and Space, 2024, in press, doi:10.1186/s40623-024-02003-w。
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