ハニカムコアは軽量高強度な構造として普及しているが,高い機械特性を有するのは面外方向に対してであり,一様な正六角形で構成されるハニカムコアは,ある荷重で座屈が一気に進展するため,衝撃吸収性能が良いとは言えない.本研究では,甲虫の外殻に見られる形状を取り入れた新ハニカムコアを設計し,面外強度,プラトー応力,エネルギ吸収量が従来の正六角形ハニカムコアと同等あるいはそれよりも数十%向上することを明らかにした.また,クランクスライダ機構を用いたせん断実験手法を構築し,半径方向の荷重を支持できる円筒ハニカムコアに円周方向のせん断力を負荷した場合のせん断剛性と設計パラメータの関係を定量的に明らかにした.
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