研究課題
基盤研究(C)
本研究では,軽量・高強度化に優れる一方向複合材料を用いた桁構造体の信頼性評価を可能とする複合荷重状態での桁接合強度評価法を提案した.十字型一方向桁試験片に曲げ負荷および面内せん断負荷を与えることにより,接合部の曲げ負荷下はく離挙動や面内2次元せん断型はく離挙動を呈する試験法を確立した.その場観察による損傷の定量化および結合力要素を用いた有限要素法に基づく損傷進展シミュレーションを併用することにより,桁接合部のはく離挙動を解明した.
複合材料
近年,トポロジー構造最適化した複雑なFRP桁構造物が3Dプリンタによって成形され自転車等に実装される例や人工衛星のラティス構造体の実用等,桁構造がCFRP構造物のより高比強度化に寄与している.FRP桁構造体は,身近な生活から宇宙空間までこれまでの概念を覆す注目される構造であり,未解明であった桁接合体はく離挙動の解明は,その解明手法は学術的意義が高く,その構造体の普及は社会的意義においても価値がある.