アルミニウムとシリコンを構成元素とする金属間化合物はアルミナイドおよびシリサイドと称され、軽量で高温強度と耐酸化性に優れていることから、耐熱材料や高融点材料として期待されている。しかしながら、常温はもちろんのこと高温でも塑性加工性に乏しいため、積層クラッドと熱処理を用いた製造プロセスを開発した。本手法の加熱温度は鋳造法を用いるよりも低く、あらかじめ加熱前に形状を付与すると熱処理のみにより所要の製品形状が得られることから、低環境負荷の製造プロセスとして期待できる。本研究では積層する際に異種金属箔を追加することで、異種金属が及ぼす影響を調査した。
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