原子スケールから連続体スケールの物理現象を統一的に数値解析し,固体材料の変形における連続体から不連続体へ,もしくは不連続体から連続体への遷移のメカニズムを明らかにすることを目的として,原子と連続体をシームレスに取り扱うメッシュフリー・分子動力学ハイブリッド解析手法を新たに提案した.連続体解析手法であるメッシュフリー法において,物質点は連続体を構成する点でありながら離散的な取り扱いが可能であることに注目し,連続体と原子の性質も併せ持つハイブリッド物質点を新たに導入することで,従来手法では表現が困難であった連続体,不連続体の両者と矛盾なく接続可能なハイブリッド解析手法を開発することができた.
|