研究課題
基盤研究(C)
アモルファス電磁鋼板の多層積層せん断加工時の被加工材表面き裂と変形を抑止するメカニズムを明らかした。アモルファス電磁鋼板の破壊進展ではクリアランスを5 μm以下とし、ナノメートル周期構造をパンチ側面に付与することでナノメートル単位の溝が爪のように被加工材に食い込む効果を生む。これにより、せん断加工時に被加工材がダイ側に引き込まれることを抑止することで穴の表面に生じるき裂発生を抑えられることを明らかにした。
ナノマイクロ加工
高強度脆性材料であるアモルファス電磁鋼板の破壊進展がナノメートルからマイクロメートルサイズの工具刃先やクリアランス設定が主影響因子であることを突き止めた。これにより、高品位で低鉄損なモータ鉄心のせん断加工を可能とする学術的裏付けを得た。