これまでに、電解加工を併用したミーリング加工の開発を進めてきた。超硬合金の成分であるCoを電解により溶出させ、Coが溶出して脆くなった部分を絶縁性の切れ刃で削り取る方法である。これまでに本方法で加工効率を高められることを示してきたが、安定して加工を連続することが困難であることもわかってきた。そこで、高効率な加工を安定して継続できる技術とすることを目指した。電解反応の効果を上げるため、重切削加工を試み、電解無しの場合の5倍以上の速度で加工できることを示した。しかし、加工屑が工具に詰まり、加工が連続できなくなる問題が生じた。その対策として、逆電解法と超音波洗浄法を組み合わせる方法を見出した。
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