シリコンウェーハの表面形状測定において、三角測量式光学センサの測定原理により生じる偏差の有無、およびその影響の大きさについて、形状が既知である非球面レンズを測定対象として実験的に検証した。その結果、偏差と測定表面の傾きとの関係についての定量的な知見を得た。次に、三角測量式光学系の実験環境構築のために光学系を模したシミュレーションの作成に取り組み、前述の偏差についての実験結果と定性的に一致することを示した。最後に、三角測量式光学センサの測定原理を模した実験的モデルを構築し、測定表面の変位や傾きの変化に対する測定値の変化が前述の実験・解析結果と同様の傾向を示し、実験装置の構成の妥当性を確認した。
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