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2022 年度 実施状況報告書

新規国際標準規格に基づく表面性状評価手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K03828
研究機関岩手大学

研究代表者

内舘 道正  岩手大学, 理工学部, 教授 (30422067)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード表面性状 / フィルタ / 表面粗さ
研究実績の概要

前年度に引き続き,ロバストガウシャンフィルタの実装方法について検討を行った.具体的には,刈り込み型,フーバー型,バイスクエア型の3つの重み因子について,計算の繰り返し数とフィルタ出力波形の関係を検討し,刈り込み型が収束までの繰り返し数が少ないうえ,バイスクエア型と出力波形に大差が無いことがわかった.フーバー型については,他の2つと出力が若干異なることがわかった.これは,フーバー型では外れ値の値を完全に無視する訳ではないことが原因である.
さらに,それらの重み関数のチューニングパラメータが表面性状パラメータに与える影響を検討した.表面性状パラメータとして,算術平均粗さRa, 最大高さ粗さRz, 二乗平均平方根粗さRq,突出山部高さRpk,コア部のレベル差Rk,突出谷部深さRvkを検討した.フィルタとしてはロバストガウシャンフィルタの他に一般的に用いられているガウシャンフィルタも適用した.結果として,チューニングパラメータやフィルタの種類の影響が明瞭に表れるのはいわゆるプラトー構造表面の突出山部高さRpkのみであり,ロバストガウシャンフィルタを用いた場合,Rpkの値がガウシャンフィルタの場合よりも50%程度小さくなった.重み因子の種類としては,刈り込み型とバイスクエア型が外れ値に対するロバスト生が高いという結果が得られた.また,刈り込み型とバイスクエア型ではフィルタ出力波形の差異が小さかった.
これらの結果より,重み因子として刈り込み型を用いることが望ましいと考えられる.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

重み因子の種類の影響や,それらの表面性状パラメータへの影響を明らかにすることができた.今後の課題としては,プログラムの改良による処理時間の短縮及び三次元への拡張が挙げられる.

今後の研究の推進方策

処理のアルゴリズムにおける無駄を明確にして無駄のない処理を実装するとともに,高速処理が可能なプログラミング言語での実装を行う.

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で学会発表のための旅費経常が少なかったため.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ロバストガウシアン回帰フィルタの出力に及ぼす重み因子と終了条件の影響2022

    • 著者名/発表者名
      髙梨椋平,内舘道正
    • 学会等名
      トライボロジー会議2022 秋 福井

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公開日: 2023-12-25  

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