本研究では火災による被害縮小のため,消防士が局所計測情報から火点・ガス源ならびにその空間分布を予測し,ガスへの接触を最小限にして迅速に火点に到達する最適経路を提示するフレームワーク構築を実施した.随伴最適化による複数種スカラー源推定アルゴリズムは,コロナウイルスを排除しながら効果的に熱を輸送する空調設計や,血流で輸送された病原菌の幹部特定など展開が見込まれる.また,閉鎖空間に限らず大気や海中など開放空間への応用が期待できる.さらに,乱流輸送に関連する諸問題に対し有効な随伴最適化戦略が提示された.経路最適化は今後様々な場面で高度化・実用化が期待されるドローンを用いた極地活動への貢献が見込まれる.
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