天然ガスは燃焼時の二酸化炭素排出が少ないことから,エネルギー資源として重要視されている.一方で,天然ガスの主成分であるメタンは地球温暖化係数が高く,不完全燃焼などで排出される未燃メタン(メタンスリップと呼ぶ)の排出を抑制する必要がある.メタンスリップの低減には触媒等を使った後処理が考えられるが,高効率燃焼方式はメタンの特性を生かした希薄燃焼で排ガス温度が低く困難である.そこで,燃料として吸入するメタンを改質することを提案した.低温プラズマを照射することで,メタンを簡単に高効率に変化することができた.これを吸気前の燃料に応用することで,メタンスリップを低減することが可能になる.
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